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擦鳴楽器

骨や木、あるいは何か他の物質に彫り込まれた一連の刻み目の上を棒でひっかくと、独特な歯の浮くような音が生じます。
この種の楽器としてはスクレイパー、ストリデュレイター、やすりなど、色々知られていますが、その歴史は石器時代にまでさかのぼります。

洗たく板も金属棒や指につけた金属性の指ぬきでひっかいて楽器として使われました。

歯車状に彫った木の軸を回転させ、薄い木片をそれにひっかけてパタパタ音を出す仕組みの歯車ガラガラは、
東ヨーロッパの現代民族楽器です。

中国の?(ぎょ)は、うずくまったトラの形をした木のスクレイパーで、その背骨にそって27の刻み目があり、
竹を裂いてつくった「ささら」でこすって演奏されます。
儒教寺院で礼拝の終わりの合図に用いられました。

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